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研究ブログ【コラム】#373

こらむ・マグロ所長

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」

こらむ

 

 

 

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」とは?

 

 

 

SDGs(エスディージーズ Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)は、私たちの世界を変革するための国際目標です。2015年9月に国連サミットで取り上げられ、2016年から2030年の15年間で計画されています。

 

SDGsは2030年までに、地球上の人が住みやすく、より良い世界の実現を目指します。17のゴールと169のターゲットから構成されており、全人類に課された普遍的な目標です。

 

 

 

目標12「つくる責任 つかう責任」は、持続可能な生産・消費の体制を整えるための目標です。現在、世界中で「食品ロス」の問題があり、まだ食べられるのに廃棄される食品が大量にあります。

 

食糧農業機関(FAO)によると、「世界では生産する食料の約3分の1を浪費または失い、6億9千万人近くが飢えている」とのことです。大量に食料を廃棄している一方で、飢えに苦しんでいる人がいる現状は見過ごせません。必要な人にきちんと食品が届くよう、サプライチェーンを効率化させる必要があります。

 

 

 

食品ロスが多い地域がある一方で、食糧不足に苦しめられている地域があるなど、世界の食料事情は地域により大きな差があります。この問題を解消するには、食品の効率的な生産と、必要な人に的確に届ける効率の良さが求められるのです。

 

食品は水分が多く含まれるものが多いため、処分するときにエネルギーを使います。また、廃棄物を焼却する際に温室効果ガスが発生するため、地球環境保護の観点からも好ましくありません。

 

以上のことから、地域ごとの適正な生産量、途上国においては食品の腐敗を遅らせる保管の手段を考えるなどの対策が必要です。

 

 

 

ユニクロでは、洋服のリサイクル・リユースを実施しています。資源を有効に使うために、回収した洋服を最新のアイテムに作り直すなどです。

 

また、店舗で回収した洋服を被災地や難民キャンプに届ける支援もおこなっています。まだ使える衣料を循環させることで、限られた資源の節約に貢献しているのです。

 

 

 

目標12で大きく取り上げられている「食品ロス」を始めとしたあらゆるロスをなくすために、私たちが取り組むべきことがあります。

 

企業には、生産過程における廃棄物を減らしたり、使う資源を最小限に抑えたりする努力が求められるでしょう。土壌や水をきれいに保つことや、温室効果ガスの排出削減など、生態系に悪影響を及ぼさないよう配慮が必要です。

 

消費者である私たちは、食品の買いすぎに注意することや食べ残しをしないなど、日常生活の中で意識してみましょう。

 

 

 

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」について解説しました。食品ロスは環境に多大な悪影響を及ぼします。まずは一人ひとりが食品ロスを出さないよう、意識して行動しましょう。そうすれば数十年先の地球は、もっと住みやすくなっているはずです。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

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