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研究ブログ【コラム】#335

こらむ・マグロ所長

なんでこんだけ原油が上がっているのか確認

こらむ

 

 

 

なんでこんだけ原油が上がっているのか確認・

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

最近、原油価格の高騰がすごいです。ニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物の期近物は約7年ぶりの高水準を記録しています。

 

 

 

脱炭素の取り組みを背景に化石燃料から再生可能エネルギーに転換が進んできたが、天候不順をきっかけにリスクが露呈しています。

 

 

 

WTIは1バレル80ドルを突破し、7年ぶりの高値圏となっています。新型コロナウイルスの流行に伴う需要低迷や脱炭素の流れを受けて価格低迷が続いてきたが、北半球が冬を迎えるのを前に世界的なエネルギー不足が顕在化し、市場では需要の増加を見越した買いが相次いでいます。

 

 

 

最近ものすごく寒いですよね。日本だけではなく、世界全体でも冷え込んでいます。

 

 

 

エネルギー不足を招いたのは、環境政策を主導してきた欧州の天候不順です。2021年になって広域で風量が減少しました。スペインや英国など多くの国が国策として風力発電を進めて基幹電源に組み込んでおり、電力の穴埋めに火力発電所の稼働を迫られているわけです。

 

 

 

当初、代替のエネルギー源として期待されたのは環境負荷が小さい天然ガスでした。

 

 

 

欧州では例年、ガスの需要が減る春から秋にかけてガスを貯蔵し、冬から春に消費するサイクルがありました。しかし21年は4月と5月に欧州北西部で気温が低下し、季節外れの消費があったことで例年に比べて在庫が少なかったんですね。

 

 

 

そこに再生エネルギーの不調が直撃した格好です。新型コロナ禍からの反動で中国でガスの消費量が増えたことも、ガス価格の高騰を後押ししました。

 

 

 

こんな状況を受けて、天然ガスに比べて相対的に割安感がある石油の需要が急上昇した形です。

 

 

 

一方で、石油の採掘には投資の継続が必要ということです。近年は化石燃料へのダイベストメント(投資撤退)の流れもあり、石油資源への投資は減少傾向です。

 

 

 

再生可能エネルギーへの投資額は上流事業を大きく超えています。脱石油の流れが続く中での需要急増は、関係企業にとっても想定外の出来事だと言われています。

 

 

 

石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどで構成するOPECプラスは4日、需要国から求められている増産について「段階的に進める従来の方針を堅持する」としています。

 

 

 

需要国からの増産圧力は高まっているが、産油国は今回の需要増加が一過性なのか見極めていると言う感じです。

 

 

 

供給制約を背景に、今後も価格は高値が続く可能性が高いです。

 

 

 

脱炭素社会の切り替えで弊害がでています。いきなり、明日から車が使えないみたいなもんです。

 

 

 

果たしてうまいこと、折り合いがつくのでしょうか。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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