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研究ブログ【コラム】#451

こらむ・マグロ所長

半導体が足りないと言っていますが次はなにが足りなくなりそうですか?

こらむ

 

 

 

半導体が足りないと言っていますが次はなにが足りなくなりそうですか?

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

電気自動車(EV)などのモーターに使用する電磁鋼板の供給が、2025年以降に不足する可能性があります。パワー半導体等電気自動車ではこのご時世サステナブル、SDGs、持続可能な社会のために電気自動車EVがかなり重要視されています。

 

 

 

EV販売が増加する一方、鉄鋼メーカーの供給が追い付きそうにないということです。半導体よりも今回で言えば電磁銅板というものが必要になるそうです。

 

 

 

自動車メーカーにとって半導体不足に続く部品供給網のリスクになりそうで、EV生産の足かせとなりかねないですよね。鉄鋼メーカーとの関係に影響する可能性もあリマス。

 

 

 

英調査会社IHSマークイットが2021年12月、電動車向け電磁鋼板の需給の見通しを示しました。軟鋼にケイ素(Si)を添加することで鉄損と呼ばれる鉄心(コア)に生じる損失を抑えられる電磁鋼板は、モーターの鉄心を構成する中核部材担っています。

 

 

 

電磁鋼板の性能がモーター効率に直結し、EVの航続距離を左右します。IHSマークイットによるとEVのモーター1基当たり60~150ドル(約6800~1万7000円)相当の電磁鋼板を使用すると言うことです。

 

 

 

電磁鋼板には方向性と無方向性の大きく2種類があり、このうち自動車メーカーにとって直接的な影響が大きいのは無方向性電磁鋼板です。全方向で優れた磁気特性があり、主にモーターに使用するものです。

 

 

 

電動車向け同電磁鋼板の世界需要は20年に32万トンのところ、EV販売の増加に伴って27年に250万トン強、33年には400万トンを超えるとされています。

 

 

 

鉄鋼メーカーは無方向性電磁鋼板の増産計画を発表しているが、IHSマークイットは需要の増加に追い付かないと見ているようです。米調査会社メタルズ・テクノロジー・コンサルティングのデータを基にしたIHSマークイットの予測によると、25年以降に無方向性電磁鋼板の供給が不足し始めて、27年に不足量が35万トン超、30年には90万トン超に達する可能性があるということらしいのでかなり足りないということですね。

 

 

 

供給不足に陥れば、EVやハイブリッド車(HEV)に力を注ぐ全ての自動車メーカーに影響が及び、米ゼネラル・モーターズ(GM)は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と提携し、電磁鋼板の供給網の構築を模索しているそうです。

 

 

 

IHSマークイットによると、自動車向けの高品質な無方向性電磁鋼板を製造できる鉄鋼メーカーは少なく、世界で14社に限られるということです。だからこそ、日本ではトヨタに対して日本製鐵が提訴した件もそれだけ強気に出れたのでしょう。

 

 

 

世界各国で充電インフラを拡充する計画が進んでおり、方向性電磁鋼板の需要も急増思想です。加えて無方向性電磁鋼板の製造設備と共通しており、限られた供給能力の奪い合いになる可能性があり、単価が上がりそうですし、その原材料の高騰も考えられます。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

 

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