こらむ 研究ブログ【コラム】#312 こらむ・マグロ所長 中国の財政赤字がすごい こらむ 中国の財政赤字がすごい どうも、こんにちは。 マグロ所長です。 中国の財政赤字が急拡大しているようです。2025年には10兆元(約170兆円)を突破し、21年の2.3倍になる見通しです。 ものすごいことになっています。税収も増えていましたが、一人っ子政策かわかりませんが税収の伸びが悪くなるようです。2年から中国版「団塊世代」の大量退職も始まり、年金や医療の給付が増えると言われています。 健全とされてきた財政の急速な悪化は中国経済の新たな火種になるかもしれません。 政府系シンクタンク、中国財政科学研究院が発表しました。過去の税収や財政支出、将来の経済成長率見通しをもとに計算されたということです。 増減税や制度改革の影響は盛り込んでいないそうです。歳出入は一般会計にあたる一般公共予算ベースで、特別会計にあたる基金からの繰り入れなどは考慮はないそうです。 25年の財政収入は24兆6384億元で、21年から14%増える予定です。財政支出は35兆2862億元となり、同34%膨らむ計算です。 支出の伸びが収入を上回るため、25年の財政赤字は同2.3倍の10兆6478億元に達する見込みです。 別の政府系シンクタンク、国務院発展研究センターが20年8月に公表した名目国内総生産(GDP)の予測値と比べた赤字比率は、21年の4.2%から25年には7.0%に跳ね上がるようです。 中国経済が新型コロナウイルスの打撃を受けて税収が減った20年(6.2%)を上回り、5年ぶりに最高を更新する見通しです。 財政赤字は23年以降、年3割前後で拡大し、悪化ペースが速まります。経済成長率の鈍化に伴う税収の伸び悩みが一因です。 財政悪化が続けば、中国共産党政権の支配を支えてきた軍事や治安維持の予算にも影響がでますし、機械的な試算とはいえ財政赤字の急拡大という将来像を示した背後には、歳出の抑制に向けて社会保障改革などが急務だと訴える財政当局の思惑もあるようです。 急速な高齢化で、政府は法定退職年齢の引き上げを検討しているみたいです。 急速な高齢化で、政府は法定退職年齢の引き上げを検討しています。まるで日本のようです。 今夏、多くの地方政府が各界の意見を聞く座談会を開きました。中国メディアでは学者らが制度改正の必要性や段階的な引き上げ方法を解説する記事も多かったです。 習近平(シー・ジンピン)指導部は22年秋の党大会で3期目入りをうかがうなかです。社会保障費の抑制につながる不人気政策は、庶民の反発を強めかねないので慎重な対応になりそうですね。 以上、マグロでした。 研究ブログ【国内相場】#217 研究ブログ【コラム】#313