こらむ 研究ブログ【コラム】#439 こらむ・マグロ所長 ウーバーの決算 どうでした? こらむ ウーバーの決算 どうでした? どうも、こんにちは。 マグロ所長です。 米ウーバーテクノロジーズを1年近く悩ませてきた運転手不足が解消しつつある。9日発表した2021年12月期決算は売上高が前の期比57%増の174億5500万ドル(約2兆円)となり、新型コロナウイルスの感染拡大前を上回って過去最高を更新した。労働市場の需給が逼迫するなか、好きな時間に働ける「ギグワーカー」の柔軟さなどが働き手に好まれている。 「サンフランシスコ湾岸エリアなら初月2600ドル(約30万円)の収入を保証」――。ウーバーは米国内で新たにライドシェアや料理宅配などの運転手を始める登録者を対象に、最低収入を保証する取り組みを始めた。最初の30日間で一定回数の配車や宅配依頼をこなしても収入が保証額に達しなかった場合には、差額をウーバーが支払う。 未経験者らの収入に関する不安を和らげるこうした取り組みが奏功し、21年10~12月期にはウーバーのアプリを介し32万5000人近くが新たに働き始めた。アプリに登録されたギグワーカーは世界で約440万人となり、新型コロナ前の約500万人に迫る。 ライドシェアサービスの運転手不足が深刻だった21年初めに米ニューヨーク市で4分を超えていた配車依頼から到着までの平均時間は、足元では2分台になった。参加者が増えるほどサービスの価値が上がるネットワーク効果によって収益性も高まり、20年12月通期に67億6800万ドルだった最終赤字は前期、4億9600万ドルまで圧縮された。 「運転手の供給は健全に保たれている」。ウーバーと北米のライドシェア市場で競合する米リフトのローガン・グリーン最高経営責任者(CEO)の認識も同じだ。同社のアプリを介して働く運転手の人数は21年10~12月期に前年同期比34%増加し、21年12月通期の売上高は36%増の32億800万ドルに回復した。 米調査機関ピュー・リサーチ・センターが21年8月に実施したアンケートでは、ライドシェアや料理宅配などに従事するギグワーカーの64%が報酬を「適正だ」と感じていると答えた。報酬に対する満足度の高さが、人手不足が続くなかでも人気を集める要因となっている。 もちろん、運転手の報酬を負担しているのは利用者だ。米データ分析会社YipitDataによるとニューヨーク周辺のライドシェアサービスの乗車1回あたりの平均料金は21年12月時点で22ドル台。21年夏場の24ドル台をピークに低下傾向にあるものの、新型コロナの感染拡大前に比べ約3割高い。 今後、経済が正常化に向かうなかで運転手が過剰に転じる可能性もある。ライドシェアや料理宅配のサービス料金も低下し、運転手への分配も減っていく。足元の料金高を前提とするプラットフォーマーとギグワーカーの「相思相愛」がいつまでも続くとは限らない。 ということです。 以上、マグロでした。 Twitterで最新情報や新規ブログニュース情報を発信しています。 フォローして頂けると励みになりますので、宜しくお願い致します。 Twitter Tweets by bdizYEnbtpyZJy3 研究ブログ【コラム】#438 研究ブログ【コラム】#440