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研究ブログ【コラム】#372

こらむ・マグロ所長

アルミの方は中国の関係で厳しいところになりそうです。

こらむ

 

 

 

アルミの方は中国の関係で厳しいところになりそうです。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

アルミ圧延各社の業績の先行きが不透明になっています。2021年4~9月期(上期)は国内最大手のUACJが最終黒字に転換するなど各社の業績が前年同期から改善しています。

 

 

 

車体軽量化へ自動車用を中心に需要増が見込まれるアルミ材だが、足元では半導体や部品の供給不足による減産影響も出始め、下期は計画修正を迫られているそうです。

 

 

 

さらに添加剤に使う中国産マグネシウム供給減のリスクも顕在化し、回復基調に影を落としています。

 

 

 

UACJの21年4~9月期の連結決算は売上高が前年同期比38%増の3650億円営業損益と最終損益も黒字に転換し決算会見で石原美幸社長は「海外のアルミ缶材需要が増え、自動車向けも大きく回復した」と語っています。

 

 

 

神戸製鋼所もアルミ板の21年4~9月期の売上高が22%増の807億円アルミ板の販売数量も17万9000トンと、前年同期比で2割伸び新型コロナ禍からの経済回復による自動車向け板材の需要増が追い風となっています。

 

 

 

押し出し材を手掛ける素形材事業も売上高が45%増と経常損益も52億円の黒字(前年同期は109億円の赤字)に大きく回復しサスペンションなど自動車向けの販売増がけん引しました。

 

 

 

日本軽金属ホールディングス(HD)も21年4~9月期の売上高が19%増、純利益は2.3倍自動車向けの押し出し材が国内と中国で販売が伸び半導体・液晶製造装置向けの厚板の出荷増も収益を押し上げています。

 

 

 

アルミ圧延品の出荷実績も21年4~9月(上期)は好調日本アルミニウム協会がまとめによるとアルミ圧延品出荷量(板・押し出し類の合計)は前年同期比16.8%増の95万8244トンと、4年ぶりプラスでした。

 

 

 

燃費向上のための車体軽量化を進める自動車メーカーでアルミ材の採用が増えリサイクル性の高さからアルミ缶材需要も海外で旺盛で、輸出向けの出荷をけん引しました。

 

 

 

上期は前半を中心に好調に推移したアルミ材の需要だが、足元では自動車メーカーの減産の影響が鮮明になってます。9月のアルミ圧延品出荷のうち、自動車向けは板類が前年同月比6.9%減、押し出し類が9.0%と約1年ぶりにマイナスに転じ10月は自動車向けのマイナス幅がさらに拡大し、アルミ圧延品出荷全体も前年割れとなっています。

 

 

 

影響は各社の計画にも波及しており、UACJは通期のアルミ板の売上数量見通しを下方修正自動車材の販売数量見通しを8月公表の15万7000トンから6%減の14万8000トンに引き下げ半導体不足による自動車の減産の影響を織り込んでいます。

 

 

 

アルミ合金の添加剤に使うマグネシウムの供給減代替原料がなく、アルミ缶の蓋材や自動車向けパネル材、半導体製造装置向けアルミ板など主要な用途向けでは欠かせないものです。

 

 

 

世界マグネシウム生産量の9割を占める中国からの供給が大幅に減っています。政府が各地で電力制限を推し進め、製錬所の稼働が落ち込んでいることが背景にあるそうです。

 

 

 

だからこそ、マグネシウムだけではなく、今後もアルミは値段が上がっていきそうですね。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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