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研究ブログ【コラム】#365

こらむ・マグロ所長

米国のFRBでは再度パウエルさんが再就任します。

こらむ

 

 

 

米国のFRBでは再度パウエルさんが再就任します。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

バイデン米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任する方針を示したことに、22日の米金融市場は株高・金利高で反応しました。

 

 

 

パウエルさんですが就任していた間はインフレに対しての動き、コロナに対しての動きに追われていました。新型コロナウイルス禍に大胆な金融緩和で挑んだパウエル氏への株式投資家の信認の高さを印象づけた半面、金融政策の正常化が着実に進むとの見方から金利の上昇圧力も強まっているという感じですね。

 

 

 

インフレ長期化の懸念がくすぶるなか、政策修正を巡るFRBと市場の難しい対話が続いています。

 

 

 

「FRBのリーダーシップの継続は現在の金融政策の続行を示唆している可能性が高い」(ゴールドマン・サックス)、「発表内容は(政策の)不確実性を取り除くものだ」(JPモルガン・チェース)、「金融市場でも好意的に受け止められるだろう」(オックスフォード・エコノミクス)――とのことです。

 

 

 

2018年2月にFRB議長に就任したパウエル氏は当初、イエレン前議長(現財務長官)の正常化路線を引き継ぎ利上げを進めてきたが、同年12月の利上げが株式相場の急落を招くと手腕を疑問視する声が市場では言われていました。

 

 

 

自身を指名したトランプ前大統領からも執拗に金融緩和を強化するよう圧力を受け、任期途中の解任論すら浮上していたことも有りましたね。

 

 

 

散々だった評価が一変したのは新型コロナの感染拡大後経済の急速な悪化や金融市場の機能不全を防ぐため、政策金利を一気に引き下げてゼロ金利政策を再開しました。

 

 

 

米国債などを一時的に制限なく買い入れる量的緩和にも踏み出し米株相場はコロナ禍からの経済再開を先取りする形で急上昇し、トランプ氏も「最も成長した男だ」と持ち上げるほどでした。

 

 

 

3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では景気回復やインフレ懸念を踏まえて量的緩和の縮小(テーパリング)開始を決めたが、事前に政策の方向性を浸透させつつ、利上げは急がない姿勢も示したことで株式市場の動揺は有りませんでした。

 

 

 

パウエル議長の安定感を増した市場との対話力が評価され、「議長続投=株高」という初期反応に繋がりました。

 

 

 

市場の一部ではパウエル議長より金融緩和の継続に前向きな「ハト派」とされるブレイナードFRB理事が議長に昇格するとの観測もくすぶり、金利上昇を一定程度抑える要因になりました。

 

 

 

ブレイナード氏は副議長に指名され、金融政策の正常化が想定通りに進むとの見方が強まり、金利上昇に弾みがついています。

 

 

 

金利上昇への警戒感を抱きつつも株買いを続ける投資家が多い不安定な環境下で、適切な金融政策を2期目のパウエル議長を待ち受ける道程も1期目に負けず劣らず険しいものになりそうですね。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

 

 

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