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研究ブログ【コラム】#355

こらむ・マグロ所長

アジアのウーバー、グラブの決算を見つけました。

こらむ

 

 

 

アジアのウーバー、グラブの決算を見つけました。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

東南アジア配車最大手のグラブが11日発表した2021年7~9月期決算は最終損益が9億8800万ドル(約1130億円)の赤字でした。

 

 

 

域内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、配車の利用が低迷したのが主因ということです。東南アジアが中心のため、コロナの感染拡大がまだまだあるタイなど大変です。

 

 

 

多額の利払い負担も赤字額を膨らませる要因になりました。残念ながら、売上高でも減少が続いており、年内の上場を目前にして悪材料が出てしまった結果となりました。

 

 

 

最終赤字額は四半期決算の数値が遡れる20年1~3月期以降で最大とアンソニー・タン最高経営責任者(CEO)は11日の電話会見で「営業する東南アジア8カ国すべてが新型コロナの影響を受け、特にベトナムの厳格な行動制限が響いた」と説明しています。

 

 

 

月間の利用者数は2210万人と、新型コロナの感染拡大が本格化する前の20年1~3月期(2970万人)を大幅に下回る状態が続いています。

 

 

 

新型コロナの悪影響が最も大きかったのが、売上高の半分を占める配車です。東南アジア各国の政府が感染抑制を目的に、外食や出勤人数の制限に踏み切った結果、外出を控える人が増え、配車の流通総額(GMV)も前年同期比3割減っています。

 

 

 

一方で、食事や食品の宅配事業は巣ごもり消費の増加によって、GMVが63%増加しています。

 

 

 

金融事業の決済総額も増えたものの、宅配、金融ともにEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は赤字で、投資が先行する状況が続いています。

 

 

 

投資が先行しているのは悪いことだと思いませんが結果が伴わないと文句をつける株主が多そうです。

 

 

 

タン氏は足元では東南アジアで経済活動の再開が進んでいると指摘したうえで「10月の配車の流通総額は7月に比べ、マレーシアで106%、インドネシアで109%増えた」と強調。21年10~12月期は業績改善が見込めるとの認識を示しています。

 

 

 

ピーター・オイ最高財務責任者(CFO)は年末までに特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ナスダック市場に上場する計画に変更はないと説明していますので最悪のスタートもあり得るかもしれません。

 

 

 

グラブは上場によって資金調達力を増し、特に成長余地の大きい宅配や金融事業の成長を加速させたい考えですがただ、同様にシンガポールに本社を置き、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場するシーに比べ、四半期の売上高は10分の1以下にとどまっています。

 

 

 

グラブは上場後、黒字化への道筋に加え、説得力のある成長戦略を投資家に示す必要があリマスね。大変です。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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