どうも、こんにちは。
マグロ所長です。
SDGs(エスディージーズ Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連サミットで取り上げられたもので、2016年から2030年までの国際目標です。
SDGsは2030年までに、地球を保護しながら全人類が平和と豊かさを享受できる世界の実現を目指しています。
SDGsの目標4は「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」というテーマをもとに、10個のターゲットから構成されています。
主に、すべての子どもが質の高い初等教育および中等教育を修了できるようにしたり、仕事に必要な技能を備えた若者や成人の割合を大幅に増やしたりすることが目標です。
国によって教育を受けられない理由はさまざまですが、誰もが平等に教育を受けられる環境を作るために、世界各国が協力して動いています。
世界には教育を受けられない人たちが多くいます。その理由は高い貧困率や、紛争などです。
基礎的な教育を受けていない人は、まともな職業に就くこともできません。教育を受けられない人が多いと国の発展を阻害する要因にもなるため、すべての人が平等に教育を受けるべきなのです。
目標4を達成するためには、世界が協力して必要な場所に教育と職業訓練の場所を設けること。世界各国のさまざまな団体や企業が独自に取り組むことで問題解決へと向かっています。
九州大学大学院芸術工学研究院がおこなう教育活動「九州大学SDGsデザインスクール」では、子どもから大人まで幅広い世代を対象に創造性教育プログラムを提供しています。
地域の学校や公民館などでSDGsにデザインの領域で貢献することを目指し、教育パッケージの開発をスタートしました。
このパッケージを使った教育を実践すると、以下のようなメリットがあると考えています。
・学生はデザインを学びながらSDGsに貢献できることに気付ける。
・教員は地域のニーズや社会の変化に合わせて授業・教育手法を実践できる。
学ぶ側、教える側両方が成長できる教育プログラムなのです。
投資銀行UBSは、慈善団体のオプティマス財団と協働し金融商品を開発しています。そのうちの一つが、教育分野初の「国際インパクト債」の発行です。インドの女子児童の就学支援を目的としています。
プロジェクトの初期投資はUBSが27万ドルを提供しました。学習達成度や就学率の改善状況を、教育機関の訓練事業を行う会社IDinsightが評価し、一定の基準をクリアすればChildren’s Investment Fund Foundationが元本にリターンを加えた金額をUBSに支払います。
期間は2015年から2018年の3年間。インドの辺境地や遠隔地、社会的に取り残された未就学女子が教育を受けられるよう、教育の質の改善を図りました。その結果、学習達成度は当初目標の160%、就学率は116%と大きな成果をあげています。
地域住民が目標4の実現のためにできることとして、行政と協働で学校運営をおこなう「みんなの学校プロジェクト」があります。JICA(国際協力機構)がアフリカのニジェールにおいて、行政と地域住民が一体となって学校運営をおこなうのです。援助に頼らなくても学校を運営していけるよう、住民が知恵を出し合って自主的で持続可能な活動ができるようになりました。
しかしこれはニジェールでの成功例にすぎず、同じようにアフリカ全土に広めていかなければなりません。そのためにSDGsの取り組みを早急に進める必要があります。
持続可能な社会の仕組みや質の高い教育環境整えることは、地球の未来を背負っている子どもたちにとって非常に重要なことです。SDGsの目標4を達成して、世界中の人が教育を受けられるように行動していきましょう。
以上、マグロでした。