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研究ブログ【コラム】#280

こらむ・マグロ所長

半導体再興、日米で綱引き キオクシア・WD統合交渉

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

さて、東芝から独立したキオクシアと米ウェスタンデジタルとの統合交渉が出ています。前から噂もありましたがここに来てしっかりと話しが出てきました。

 

 

 

半導体はデータ社会の要諦で、安全保障面からも各国が振興策を出しています。供給網を共同歩調で整備し、巨額の補助金で台頭する中国をけん制したいとの思いは日米政府とも共通するが、自国産業を守りたいとの思惑も見え隠れしています。

 

 

 

キオクシアは27日、日米をオンラインでつないで取締役会を開いた。本来は新規株式公開(IPO)に向けた東京証券取引所への上場申請を諮る予定でしたが今回の一件で見送りになりました。

 

 

 

IPOは2020年に東証の承認を受け受けています。米中対立による収益悪化もあり直前で延期したが、再申請を目指していました。

 

 

 

ただIPO以外の選択肢も検討しているということで今回の統合の話ですね。

 

 

 

4月16日、ワシントンで開いた日米首脳会談。台湾問題などがテーマとなったが、もう一つの主題は半導体でした。

 

 

 

国策に売りなしという言葉がありますが半導体にここまで政府が力を入れている以上かなり最重要な項目の一つに変わっています。

 

 

 

米政権は日米欧で最先端半導体を共同開発する「多国間基金」の創設を提案。バイデン大統領は記者会見で「サプライチェーンで日米の協力関係を拡大する」と宣言しました。

 

 

 

米政権が日本に半導体分野での連携を求めるのは、ハイテク分野で世界市場を席巻する中国に対抗するためですね。

 

 

 

米国の世界生産シェアは1990年の37%から20年に12%に低下、供給網の中国リスクが高まっています。

 

 

 

だからこそ、国内誘致に躍起になることもわかりますし、大変ということですね。

 

 

バイデン政権は半導体生産への補助金などに500億ドルの巨費を投じる支援法案を検討。先端半導体の米国生産に資金を投じ、メモリーのような汎用半導体は日本や韓国など同盟国からの調達を増やす方向で検討しています。

 

 

 

首脳会談と時を同じくして、WDとキオクシアの経営統合案の検討が出てきました。しかしながら株主が黙っていません。

 

 

 

というのもキオクシアは東芝の不正会計問題を解決するための資金の方法でした。

 

 

 

今回も売却資金で株主還元したい東芝や米投資ファンドのベインキャピタルなど大株主は、現金化できるIPO志向が強いと思われますがどのようになるのでしょうか。

 

 

 

キオクシアのしていることと、ウェスタンデジタルのやっている内容についてはメモリー部分なので互いにシナジーはありそうです。

 

 

 

ですが株主が賛成するかはわかりませんのでそれ待ちでしょう。

 

 

 

以上、マグロでした。

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