こらむ 研究ブログ【コラム】#225 こらむ・マグロ所長 原油相場はどこかおかしい。そう中東のせいだ どうも、こんにちは。 マグロ所長です。 原油相場ですが高止まりです。 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は8月以降の産油政策で合意に至らず、5日に予定していた閣僚級会合を中止しました。 このことがきっかけとなり、原油相場ではどんどんと値段が上がっています。今年に入ってから原油相場はかなり価格が上昇しています。 数日間の緊迫した協議を経てもサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の厳しい対立は解消できなかったと、複数の代表が非公開の情報だとして匿名で語っています。 かなりやばいですよね。いつもは協調しながら調整していましたがなかなか今回のように話が進まないとなると厳しいです。 原油の高騰は日々のガソリンなどに影響しますね。今年一年でレギュラガソリンの価格は急上昇しています。 さらに言えばまだまだ上がる可能性があるということです。コロナからの回復で需要が増していますが供給に対して増やさなければ世界各国で不足するので需給の逼迫から価格が上がります。 ウッドショックと全く同じですね。こうなるとOPECプラスの8月の生産水準は今後合意がまとまらない限り現行水準で据え置きとなり、新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた需要が急速に回復する中でも世界市場に供給は増えないことになりそうです。 マグロの近くではレギュラーガソリンが157円でした。今年初めのレシートですが140円台でした。つまり、20円近くも上がっています。 家計には優しくないです。その上、まだまだ上がる可能性があるという点ではどうにかしてほしいですね。協議は再開される可能性が高いのでそこまで心配しているわけでは有りませんが厳しいものです。 OPECプラスは消費国からの圧力に対応し、先週には毎月日量40万バレルの減産規模縮小と、2022年4月までとされている協調減産体制の同12月までの延長で合意に近づきました。 しかし土壇場でUAEは自国の割当枠の計算について、サウジと同様の条件が認められるようになるまで合意を阻止すると表明して協議は中断されました。 エナジー・アスペクツの共同創業者でチーフ石油アナリストのアムリタ・セン氏は「サウジアラビアとUAEは外交や経済、安全保障を巡る政策や、原油政策自体に関する見解の溝を深めており、これが今後のOPEC協議を複雑にするだろう」と分析。「現物市場が極めてタイトな局面で8月は追加供給なしとなった」ことから、原油相場はバレル当たり90ドル超まで容易に急騰する可能性もあるとしています。 バイデン米政権はOPECプラスが5日の協議を中止したことを受け、その参加国に対し、生産引き上げでの妥結を促しています。 ホワイトハウスの報道官は、OPECプラスの交渉とそれが新型コロナ禍からの世界経済の回復に及ぼす影響を米国として「注視している」と述べるとともに、米政権当局者が関係各国に対し、減産規模縮小案を前に進めるための妥協的解決を呼び掛けていると語りました。 つまり、原油相場は高いです。サウジが協調減産を継続したい以上、UAEとの亀裂は埋まらないでしょう。 以上、マグロでした。 研究ブログ【国内相場】#158 研究ブログ【国内相場】#159