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研究ブログ【コラム】#396

こらむ・マグロ所長

米タイガー、ソフトバンクGを真似て、猛追していくぅう

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米タイガー、ソフトバンクGを真似て、猛追していくぅう

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

2021年は世界的に未公開株投資が急増し、ベンチャー投資の総額は11月までに5700億ドル(約65兆円)を超えて20年の年間額を7割上回り、すでに過去最高を更新しました。

 

 

 

新たなプレーヤーとして台頭してきたのは上場株市場と未公開株市場の両方に投資するヘッジファンドです。特に米タイガー・グローバル・マネジメントは資金力を武器に次々と出資を決め、未公開株投資の過熱の一因となりました。

 

 

 

ニューヨーク拠点のタイガー・グローバルは現在、同社として過去最大の資金調達を進めていて米国や中国、インドの未公開テック企業に投資する新たな旗艦ファンド「PIP15」関係者によると第1段階のファンド募集を10月に終え、すでに88億ドルを集めたようで22年3月の最終締め切りまでに、調達額は100億ドル規模に膨らむとみられています。

 

 

 

SBGとの比較では、未公開株投資の総額でみるとSBGはタイガーを大きく上回るようです。

 

 

 

1年の新規投資に限ると、件数ではタイガーはSBGを上回り、金額ではともに600億ドル程度と肩を並べるまでになっています。

 

 

 

豊富な資金力が活発な投資活動を支えていてタイガー・グローバル創業者のチェース・コールマン氏は、伝説のヘッジファンド運用者ジュリアン・ロバートソン氏の薫陶を受けたベテランで当初は上場株中心だったが、アジアで未公開株投資の経験を積み、その手法を米国株にも持ち込んでいます。

 

 

 

投資先企業のうち、暗号資産(仮想通貨)交換所の米コインベース・グローバルや、オンラインゲームの米ロブロックスなどが上場を果たしています。

 

 

 

タイガー・グローバルの成功をみて、米サード・ポイントなど他のファンドもベンチャー投資に参入しています。

 

 

 

米ゴールドマン・サックスによるとヘッジファンドの未公開株投資は21年、9月時点で700件を超え10~15年の平均は年間200件程度だった。未公開株の投資総額の3割弱を占めているということです。

 

 

 

米調査会社ピッチブックは「ヘッジファンドなど非伝統的な投資家のなかには従来のVCより価格に敏感ではないところもある」と分析で「観光客が観光地に押し寄せるとホテルやレストランの値段が跳ね上がるのと同じ現象」と指摘しています。

 

 

 

ヘッジファンドが競い合うことで企業は資金調達面での選択肢が増え、VC業界の老舗セコイアは10月、ファンドの投資手法を見直すと発表し優良企業が上場した後も売却せずに、保有し続けられるようにするとのことです。

 

 

 

半面、未公開株市場と上場株市場の垣根が下がることで、上場株市場は「ファンドの出口」としての性格が一段と強まるということです。

 

 

 

一般の個人は現時点でベンチャー企業への投資が難しく、成長の果実を得にくくなるようで上場市場の魅力低下とファンド勢との運用格差は、個人の長期資産形成に影を落とすかもしれません。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

 

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