こらむ 研究ブログ【コラム】#395 こらむ・マグロ所長 空気中のCO2を回収?時代は進んでいる! こらむ 空気中のCO2を回収?時代は進んでいる! どうも、こんにちは。 マグロ所長です。 空気中の二酸化炭素(CO2)を回収する「大回収時代」が始まっているそうです。スイスやカナダのスタートアップが大規模プラントを稼働、建造しているほか、国内でもIHIや三菱重工業などが実証プラントを設置しています。 直接CO2回収はカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出実質ゼロ)への有力な手段で、実用的な脱炭素技術として存在感を出し始めているそうです。 今思えば発生量を減らしたり、森林を増やしたりと発生しているものをどうするかというよりも抑えようとかしていましたが直接回収してしまえば全く話が変わりますもんね。 気中から直接CO2を回収するDACは、ここ数年で実用段階に入っています。動力源を確保できれば、砂漠や火山帯など土地活用がしにくい場所にも設置できるため、どこでもCO2を回収できるのが最大の利点ということです。 CO2を貯留する場所の近くに立地すれば、運ぶ手間やコストが不要になり、脱炭素社会の実現に向けた切り札になり得るとされています。 実用化で先行したのは海外勢でスイスのスタートアップ、クライムワークスは9月、アイスランドに建設した年間4千トンを回収できるプラントを稼働させ、CO2の回収量は現時点で世界最大といい、隣接する地熱発電所が生む電力によって全ての動力をまかなうものだそうです。取り出したCO2は連携するアイスランドの企業が開発した技術により地下に埋めていくみたいです。 カナダのスタートアップ、カーボン・エンジニアリングも同100万トンを回収する施設を米国内で2022年にも建設を始めています。 化石燃料からの脱却に活用しようとする動きは。英ロールス・ロイスは20年代後半にDAC技術を商用化するそうです。 DACの高性能試験プラントを作ったオーストラリア連邦科学産業研究機構と共同で開発を進めていて同社が開発する原発の小型モジュール炉(SMR)で作った水素とDACで回収したCO2を合成し、主力である航空機エンジン向けにクリーンな航空燃料をつくることを計画しています。 IHIは22年8月から、DACで回収したCO2を植物工場で活用する試験を福島県相馬市にある研究棟で始め固体のアミンで1日に3キログラム前後のCO2を回収する装置を使い、回収したCO2は植物工場内で育てるレタスなどに供給することを想定しています。 DACは実行すればCO2が単純にマイナスとなり、排出分を帳消しにできるため、排出抑制の努力を怠る懸念が指摘されています。研究段階では「『悪魔の技術』といわれ、政府などの研究開発予算が付きづらかったこともある」(大手重工メーカー幹部)。 だが世界的にカーボンゼロ達成の期限が設定され、各国政府や企業は実効性の高い削減手段の確保が最重要課題になっている以上、今後も増えてくるでしょう。 以上、マグロでした。 Twitterで最新情報や新規ブログニュース情報を発信しています。 フォローして頂けると励みになりますので、宜しくお願い致します。 Twitter Tweets by bdizYEnbtpyZJy3 研究ブログ【国内相場】#273 研究ブログ【国内相場】#274