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研究ブログ【コラム】#356

こらむ・マグロ所長

リチウム電池の次がマグネシウム電池が来るそうです。

こらむ

 

 

 

リチウム電池の次がマグネシウム電池が来るそうです。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

電気をたくさんためるリチウムイオン電池が今の中心ですよね。欧州の研究機関などが2030年以降を目標に「マグネシウムイオン電池」や「亜鉛イオン電池」の開発を急いでいるようです。

 

 

 

1990年代に登場した「リチウム」は主役の座が変わることができるのかですよね。

 

 

 

「高容量で環境に優しいマグネシウムイオン電池のために破壊的な科学技術を開発する」。英ケンブリッジ大学やデンマーク、イスラエルの名門工科大学、ドイツやスペインの研究機関は「E-Magic」という技術組合を作っています。

 

 

 

欧州連合(EU)の資金提供を受け、1リットルあたりのエネルギー密度がリチウムイオン電池の2倍となる1000ワット時を超えるマグネシウムイオン電池の開発を目指しています。

 

 

 

91年にソニーが実用化したリチウムイオン電池は、それ以前のニッケル水素電池や鉛電池より多くの電気をためます。電気自動車(EV)やパソコン、スマートフォン向けに普及し、19年にはノーベル賞を受賞し、今では蓄電池の主役です。

 

 

 

スマホ用にとどまるならいいが、今後、再生可能エネルギーの貯蔵で想定する大規模な電力を蓄えるには、スマホの電池を大量に束ねたような大型の電池がいりますが高いんですよね。

 

 

 

経済産業省の資料によると、リチウムイオン電池のままでは蓄電システムのコストを揚水発電並みの1キロワット時あたり2万3千円にするのは夢物語に思えます。

 

 

 

再生エネ向け蓄電システムを普及させるには、システム価格の半分を占める電池を安くつくる必要があります。

 

 

 

リチウムイオン電池は電気をためる容量が限界に近づいているようです。材料のリチウムやコバルトは産地が偏り、リチウムの世界埋蔵量は1600万トン、コバルトは約700万トンあるが、すべてを生産に回せるわけではないです。

 

 

 

そこで魔法(マジック)を連想する欧州勢のE-Magicが目をつけたのは、リチウムよりもコストを下げやすいマグネシウムでした。電池内部で動くマグネシウムのイオンは1個あたり2個の電子を運び、多価イオン電池と呼ぶこうした特徴は充電や放電を担う電子の数が多く、電子を1個しか運べないリチウムのイオンに比べ、電池の容量を2倍以上にできるといいます。

 

 

 

マグネシウムと並ぶ注目株が亜鉛です、リチウムの次の電池にはコスト圧縮と耐久性の向上が課せられる。電極などの形を工夫するだけでなく、それらをつくる元素から候補を探さないといけなくなりました。

 

 

 

多価イオン電池の研究競争は覇権争いがまたスタートします。リチウム電池の遅れを取り戻せるでしょうか。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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