こらむ・マグロ所長
コモディティがなんかすごいですね。
こらむ
コモディティがなんかすごいですね。
どうも、こんにちは。
マグロ所長です。
「資源カオス」は鉄、銅、アルミニウムなど金属でも広がる。再生可能エネルギーに押し寄せる特需が、金属相場の需給のバランスを崩し、経験則では予想しにくい相場の展開を招いています。
景気との連動性が強いとされる銅先物相場が、この1年で連動を強めた指標があります。
固定利付国債と物価連動国債の利回りの差で算出する10年物の米期待インフレ率(ブレーク・イーブン・インフレ率=BEI)です。
市場参加者が見込むインフレ率を表すこの指標が、チャート上で20年4月頃から銅先物とほぼ一致した値動きになっています。
銅先物が上昇し、足踏みすると、米期待インフレ率も上昇して足踏みします。
海外投資家には、金と並ぶインフレヘッジとして銅先物を活用する動きが広がっています。
銅の産業用途が拡大し、値上がりすると幅広い製品に波及しています。銅相場が期待インフレ率と連動するのは当然で市場でささやかれ始めたのは、期待インフレ率の変化が「炭鉱のカナリア」のように、先行指標として銅先物の先行きを示唆する可能性です。
米連邦準備理事会(FRB)の政策変更によってインフレ率が下降する兆しが見えた場合、銅先物も調整局面を迎えるのではないかという観測があります。
一本調子で上昇してきた銅先物が転機を迎えるとみるアナリストの判断材料の1つになっています。
銅の在庫に異変が起きているんです。金属全般にロンドン金属取引所(LME)の在庫は減少する傾向にあるが、銅の場合は倉庫から出荷待ちの状態にある「キャンセルド・ワラント」と呼ぶ量が急増しています。
バンク・オブ・アメリカ証券によるとその比率は足元で一時90%を超えた。つまり在庫の大半はすでに出荷が予定され、その分が出払うと水準が大きく低下することを示しています。
21年は2年連続で需要が供給を上回る見通しです。つまるところ銅が圧倒的に足らないということです。
アルミニウムはさらに深刻かもしれないです。アルミニウムの供給のカギを握る中国は波乱含み米地質調査所のデータでは、中国はインドやロシアを抑え、生産量が圧倒的に多いです。
政府が温暖化ガスの削減を積極的に進め、排出量の多い工場や精錬所の操業縮小が伝えられるなか、電力不足が追い打ちをかけています。
中国で進む環境対策と電力不足は、産業資材の消費国としてこれまで大量に飲み込んできた使用量を減らす方向に働いています。
中国が鉄鉱石の輸入を減らす一方、鉄鋼製品の生産を減らしているとの観測が一因に鉄鉱石と鉄鋼製品の相場にその兆候がでました。
価格が高騰すると、いずれ買い手が減り、価格は下がり始めるというのが、これまでのコモディティー相場のサイクルですがところが、世界の主要国で脱炭素のアクセルが強く踏まれたため、再生可能エネルギー需要の新しい買い手が多少の相場高騰をものともせず、大量の買い付けに動くようになっています。
つまり何処まで行くのかはわからないということです。
以上、マグロでした。