こらむ・マグロ所長
SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」とは
こらむ
SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」とは
どうも、こんにちは。
マグロ所長です。
SDGs(エスディージーズ Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)は、2016年から2030年までの国際目標です。2001年に策定されたMDGs(ミレニアム開発目標)の後継であり、2015年9月に国連サミットで取り上げられました。
SDGsは2030年までに、持続可能な世界を全人類が協働で実現していくことを目指します。17のゴールと169のターゲットから構成され、先進国と途上国が取り組むべき普遍的な目標です。
本記事では、目標10「人や国の不平等をなくそう」の概要や取り組み事例、今後の課題などを解説します。
不平等とはたとえば性別や障害、人種や経済状態などによる格差や差別などです。
不平等が国家レベルにまで拡大すると、国家間での格差やその地域の住民の格差などが生じ、国の発展を妨げる原因になります。
このような不平等を是正していくための取り組みが、目標10「人や国の不平等をなくそう」なのです。
不平等や格差でイメージしやすいものの一つに「経済」があります。
”過去30年間で、10億人以上が貧困から脱出しています。しかし、貧しいほうから数えて半数の人々が所得に占める割合は1990年以降、全世界の経済生産が3倍以上に伸びているにもかかわらず、この期間を通じてほとんど増えていません。”
引用:国際連合広報センタhttps://www.unic.or.jp/activities/international_observances/un75/issue-briefs/inequality-bridging-divide/)
上記にあるように、貧富の差が広がっている現状を改善するために目標10が設けられました。不平等の問題は経済だけに限りません。さまざまな場面で不平等が起こらない仕組みを作ることが必要です。
マスターカードは、UNWomen(国連女性機関)と提携して、ナイジェリアの女性50万人に電子決済機能がついたIDカードを提供しました。
また、Mercy Corps(非政府組織)と協力して、ナイジェリアの18,000人の少女と女性がIDカードを受け取れるように登録し、個人の識別ができる仕組みを作ったのです。
これにより、多くの人がIDを発行され、政府からの給付金を受けられるようになりました。
アップル社は2019年の「国際絵文字デー」にて、同年秋より利用できる絵文字がさらに増えることを発表しました。
絵文字は多様性を増し、同性同士や異人種のカップル、車椅子や義足、新しい動物や食べ物などが追加されています。
このアップデートは、さまざまな人種や趣味趣向、職業を許容し合う社会がテーマです。
企業においては、まず従業員間の不平等をなくすことから取り組む必要があるでしょう。男女平等に出世の機会を提供したり、日本人と外国人労働者の待遇を均等にしたりなどです。
私たち個人にできるのは、国や人種、健康な人とそうでない人、文化や慣習など、それぞれの相違点を認め合うことではないでしょうか。
一人ひとりの意識が課題解決へとつながっていくはずです。