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研究ブログ【コラム】#336

こらむ・マグロ所長

3Dプリンターでも食べ物を作れるの?

こらむ

 

 

 

3Dプリンターでも食べ物を作れるの?

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

あらゆる食品を遠くの場所に「転送する」ということで未来の食産業のあり方を探るため、様々な取り組みを進めるのが電通発のプロジェクト「OPEN MEALS(オープン・ミールズ)」です。

 

 

 

食の転送の実現に向け、データ化した食品の情報を基に食品を出力する「3D(3次元)フードプリンター」や材料を研究開発しています。

 

 

 

2050年には宇宙空間などでも「有名店の味」が楽しめるかもしれないです。

 

 

 

プロジェクトは電通のアートディレクターである榊良祐氏が、食のデジタル化など未来の食のあり方を探るために16年に立ち上げました。研究者や企業などの参加を募りながら様々な取り組んでいます。

 

 

 

例えば「デジタルおでん」です。おでんの味や形を味覚センサーと3Dスキャナーでデータ化し、ゲル状の素材で食感も含めて再現します。

 

 

 

「寿司テレポーテーション」は寿司の味や形状などのデータを転送し、別の場所に3Dフードプリンターで出力します。

 

 

 

「サイバー和菓子」はある日の気象データを模した和菓子を3Dフードプリンターで作ります。

 

 

 

ヒントにしたのはポスターや写真などの印刷物です。

 

 

 

シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックという4色の比率を変えることで表現、コピー機と一緒です。

 

 

 

味の4要素を甘味、酸味、塩味、苦味と定め、既存のプリンターのインクカートリッジにしょうゆやお酢などの調味料を入れて実験し、トウモロコシで作った食べられる紙に調味料で印刷したところ、配合割合を変えると味が変化することを確認できました。

 

 

 

「寿司テレポーテーション」では山形大学などと共同で研究する特殊な3Dフードプリンターを活用しました。

 

 

 

水タンクや味、色、栄養素などのカートリッジ、様々な食感を再現するゲル状の素材を組み合わせ、小さな立方体の粒を食品の形に似せて積み上げることで、食品を再現しました。

 

 

 

実用化には技術的な課題も多いそうです。

 

 

 

粒を出力する3Dフードプリンターで食品の形を精緻に再現するには、粒をできるだけ細かくする必要があるが、細かくすればするほど崩れやすくなるそうです。

 

 

 

新型の3Dフードプリンターを使った食品の再現は、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)での発表を目指しているようです。

 

 

 

データをもとに立体物を素早くつくれる3Dプリンターは製造業だけでなく医療材料、食品など様々な領域に応用されています。

 

 

 

オープン・ミールズの「寿司テレポーテーション」も、18年に米国のスタートアップの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」で披露され、大きな反響を呼びました。

 

 

 

今後も注目されていくでしょう。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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