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研究ブログ【コラム】#298

こらむ・マグロ所長

今熱い新興市場は?インドのユニコーンが伸び伸び

こらむ

 

 

 

今熱い新興市場は?インドのユニコーンが伸び伸び

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

今、インドでユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)の増加がすごいんですよね。

 

 

 

今年上半期に15社のスタートアップ企業がユニコーンになり、下半期には2カ月で9社が増えました。2020年1年間の8社を既に上回る。足元では中小を中心とした企業向け(BtoB)サービスを手がける企業が目立ち、インド経済の活性化を後押ししています。

 

 

 

同国のユニコーン社数は57社となりました。7~8月にユニコーンに昇格した企業の事業内容をみるとBtoBサービスが5社、オンライン教育が2社、暗号資産交換所が1社、消費者向け(BtoC)電子商取引(EC)が1社あります。

 

 

 

近年のインド経済におけるBtoB産業の拡大をそのまま反映する形ですね。企業がしっかりとしてきたわけですね。上半期も新ユニコーン15社のうち過半の8社がBtoBです。

 

 

 

8月下旬の資金調達で評価額が10億ドルに達したZetwerk(ゼットワーク)は、製造業の下請け企業群をオンライン上に集めるようなビジネスをしています。金型や部品、機械、精密金属加工業者などが同社のオンライン基盤の上で世界中から注文を受けます。

 

 

 

貿易事務や運転資本金融も提供し、事業の全国展開や国際展開を後押ししています。セコイア・キャピタル、アクセルといった有力米ベンチャーキャピタル(VC)が出資しています。

 

 

 

7月末の資金調達で15億ドルの評価額になったOfBusiness(オブビジネス)は、鋼材、プラスチック、セメント、穀物などの原材料を得意とするオンライン企業間取引基盤です。銀行など金融機関による融資も仲介し、中小企業の原材料調達を助ける取り組みです。

 

 

 

やはり7月末に28億ドルの評価額になったBharatPe(バラペ)は、商店が各種QRコード決済アプリをスマホ1つで受け付けられるようにしたモバイル決済基盤です。

 

 

 

世界的に広がるトラック輸送の受発注マッチングサービスをインドで開拓してきたのがBlackBuckというところです。

 

 

 

これまでインド中小企業・商店の多くが、個人の力に頼って低成長、低生産性に甘んじてきましたが未発達だった産業がインターネットを通じて一気に先端に躍り出る典型的なリープフロッギングがでています。

 

 

 

新興BtoB企業群は、インドの多くの産業の近代化の推進力として新興市場としての魅力にはなるでしょうか。

 

 

 

中国で習近平(シー・ジンピン)指導部による民間企業の締め付けが急激に進み、世界のベンチャー投資マネーが行き場を探すなか、インドは大きな受け皿になっていますので今後も資金の流入が続くでしょう。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

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