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研究ブログ【コラム】#297

こらむ・マグロ所長

アップルの期待の新作は売れるのか、失敗になるのか。

こらむ

 

 

 

アップルの期待の新作は売れるのか、失敗になるのか。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

米アップルが14日に発表した「iPhone13」は、カメラや電池の性能向上など近年のトレンドを踏襲する形となりました。

 

 

 

スマートフォン市場はすでに成熟しており、他社製品からの乗り換えも少ないのが現状です。一台の価格が高くなっていっているのが原因ですよね。

 

 

 

計画的な機能改良で10億人のiPhoneユーザーに買い替えを促しつつ、腕時計型端末「Watch」などの販売を上積みして成長を維持する戦略が一段と鮮明になりました。

 

 

 

実際にiPhoneの方では売上は少しずつ下がっています。それでも一台の単価が上がっている以上、利益率も高いんですよね。ブランド価格です。

 

 

 

今回のiPhoneではiPhone13の売りとなる新機能の一つは、映画のような奥行きのある動画を撮影できる「シネマティックモード」です。人工知能(AI)が人物の顔の向きを捉えて自動でピントを合わせたり、撮影した動画のピントを後から変更したりできます。

 

 

 

「インスタグラム」や「ユーチューブ」などの写真・動画投稿サイトの普及に伴って、スマホは消費者が映像を見るだけでなく自ら撮影・編集するデバイスになっていますのでそれに合わせた形です。

 

 

 

アップルが13で示したiPhoneの進化は、こうした消費トレンドを順当に反映しています。

 

 

 

ハードウエアのデザインにほとんど変化はなく、現行機種よりもバッテリーの持ちを長くしたり、記憶容量を増やしたりするなど基本性能の改良が目立チマス。

 

 

 

つまり、デザインを変えることはできなかった勝負には打って出ることができなかった保守的な今回の発表ということですね。

 

 

 

一部で事前に噂された衛星通信機能などは搭載がありませんでした。アメリカでの価格はでています。米国内での価格はいずれの機種も現行モデルと同じに据え置き、主力の13については799ドルから(日本では税込み9万8800円から)としています。

 

 

 

一見地味に見える商品戦略も、綿密なマーケティングに基づく結果とのことです。

 

 

 

カメラ技術開発の米ブリンクAIがiPhoneユーザーを対象に実施した調査で「どんな新機能が買い替えの動機となるか」を複数回答で尋ねたところ、「バッテリー時間の長さ」が72%で最多でした。

 

 

 

「記憶容量の多さ」が49%、「高画質な写真・動画撮影機能」が43%で続き、アップルが20年発売の「12シリーズ」で大々的に発表した「5G対応」は32%しかありません。

 

 

 

初代iPhoneの発売から14年がたちスマホ市場が成熟するなか、消費者は目新しい機能よりも日常的な使い勝手に直結する基本性能を重視するようになっています。

 

 

 

ブリンクAIの同じ調査では、現在の使用機種を3年以上使い続けると答えたiPhoneユーザーの割合は34%です。単価が高いからこそ案外長く使う人が多いと思っていましたが案外みんな買い替えているんですね。

 

 

 

14日の米国市場でアップル株は前日終値に比べ一時2%下落していますので、予想の範囲内であったということでしょうか。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

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