こらむ 研究ブログ【コラム】#291 こらむ・マグロ所長 日本の企業が買収される。決済関係では大手が登場。 どうも、こんにちは。 マグロ所長です。 海外新興IT企業による日本のフィンテック企業の買収が相次いでいます。7日には米決済大手ペイパル・ホールディングスが後払い決済のペイディ(東京・港)の買収を発表しました。 あの大手ペイパルがでてきました。日本ではあまり馴染みがないですがキャッシュレス最大手のペイパルです。世界で6億口座近くあります。 海外投資家の国内スタートアップへの出資も増えています。海外勢による日本企業の「青田買い」を演出するのは、空前のカネ余りを表しています。 「ユニコーン(企業価値10億ドル超の未上場企業)規模の国内スタートアップの買収が実現するとは」。ペイパルのペイディ買収を受け、国内のベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップ関係者は驚きを隠せません。 7月に米グーグルが国内決済スタートアップのpring(プリン、同)買収を発表したのに続く、海外テックによる大型買収です。 買収額は3000億円と、ペイディの企業価値は3月の資金調達時点(約1380億円)からわずか半年で倍増した計算です。かなりすごい金額ですよね。 世界では「GAFA」を中心とするビッグテックが相次ぎ金融事業に参入しています。ペイパルに代表されるフィンテック企業は既存金融機関と肩を並べる時価総額に成長しました。 フィンテック企業のM&A(合併・買収)は、金融機関ではなくテクノロジー企業が主役になりつつあります。 海外テック企業にとって、言語や規制の異なる地域ですでに顧客基盤や金融ライセンスを持つ企業は魅力的です。ペイパルは日本市場に進出していたが、国内の後払い決済市場で存在感を示すペイディの買収を通じ、日本やアジアでの成長を加速させる狙いと見られます。 事業会社が有望企業を戦略的に狙う買収の場合、新規株式公開(IPO)と比べて企業価値評価額が高くなる事例が多いです。米決済大手のスクエアは8月にオーストラリアの後払い決済大手アフターペイを約290億ドルで買収すると発表しました。 ここ数年、一定規模以上の資金需要がありグローバルな視点を持つ企業や経営陣が増え、海外投資家が数十億円規模の投資も検討できる状況になってきたことが投資を加速させています。 人事労務ソフトのSmartHR(スマートHR、東京・港)は6月に米有力VCのセコイア・キャピタル系など8社から計156億円を調達。新素材開発のスパイバー(山形県鶴岡市)も9月8日に米投資会社のカーライル・グループなどから300億円超の調達を発表しています。 外国からのお金は入ってきますがやはり、国内は全然ですね。 国内からのお金がないのでもっと海外のように見えてくればいいのですが。 以上、マグロでした。 研究ブログ【国内相場】#203 研究ブログ【コラム】#292