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研究ブログ【コラム】#279

こらむ・マグロ所長

Appleが和解発表 アプリ値付け訴訟、独占批判で譲歩

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

米アップルは26日、同社のアプリ配信基盤の運営が反競争的だとして集団訴訟を起こしていた中小のアプリ開発者らと和解すると発表しました。

 

 

 

制約の多かったアプリの値付けルールを柔軟にするほか、アップル以外の決済手段も使いやすくなるということです。

 

 

 

開発者の大多数を占める中小企業に大きく譲歩する姿勢を示し、独占への批判をかわす狙いみたいですね。

 

 

 

米国内の小規模アプリ開発者らが2019年にカリフォルニア州の連邦地裁に起こした集団訴訟で和解に合意できました。

 

 

 

同訴訟は20年8月に人気ゲーム「フォートナイト」の開発元である米エピックゲームズがアップル相手に起こした反トラスト法(独占禁止法)訴訟と同じ判事が担当で、行方に注目が集まっていました。

 

 

 

アップルはスマートフォン「iPhone」上などで流通するアプリについて、米国では開発者に「1.99ドル」や「2.99ドル」など1ドル刻みで値付けするよう求めていました。

 

 

 

26日に発表した合意では、有料アプリについて開発者がより柔軟に価格設定できるよう世界各国・地域でルールを見直すことを盛り込みました。

 

 

 

今後は米国では「1.49ドル」といったアプリの値付けが可能になりました。

 

 

 

アップルは従来の値付けルールなどによって損失を被ったとする原告側への金銭的な救済策として、総額1億ドルの基金を設立することでも合意しました。

 

 

 

間のアプリ販売額が100万ドル以下の米国内のアプリ開発者は、一定の条件を満たせば過去の収益に応じて同基金から250~3万ドルの支払いを受け取れるということです。

 

 

 

救済策の対象となる約6万7000社のアプリ開発者の半数以上は、過去5年間のアプリ開発で得た収益以上の金額を同基金から受け取ることになりそうです。

 

 

 

アップルとの訴訟の中でアプリ配信基盤の外部開放を求めるエピックは、他のアプリ開発者にも同調を求めていました。アップルは今回の合意で米国内の有料アプリ開発者の99%と和解が成立するとしています。

 

 

 

大多数との係争を決着させ、残る1%の代表格であるエピックが「異質」であるとの印象を判事らに与える狙いのようですね。

 

 

 

アップルとエピックの裁判は年内にも一審の判決が下ると予想されている。どちらが勝利したとしても、上級審で争いは続くようです。

 

 

 

並行して世界各地でアプリ配信をめぐる規制づくりが進むなど、アップルを含めた大手IT(情報技術)への逆風は強いです。

 

 

 

社会の要請を見据えながらの訴訟対応は今後も続いていきそうですね。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

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