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研究ブログ【コラム】#278

こらむ・マグロ所長

中国ネット通販、規制で明暗 アリババ1強に異変

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

中国のネット通販3強の業績の明暗が別れています。2021年4~6月期決算が出そろい、最大手のアリババ集団はネット企業に対する当局の規制が直撃し、2ケタの営業減益でした。

 

 

 

京東集団(JDドットコム)と拼多多(ピンドゥオドゥオ)はアリババの苦戦を尻目に本業は好調を維持しています。

 

 

 

政府による厳しい統制がネット業界の勢力図を変えてきています。

 

 

 

「不正行為がなくなり、公平な環境でビジネスができるようになった。当局の規制は我が社の長期的な発展に寄与する」。業界2位の京東でリテール事業の最高経営責任者(CEO)を務める徐雷氏は23日の決算会見で、アリババをけん制するかのように話をしています。

 

 

 

京東の21年4~6月期の売上高は前年同期比26%増加しました。事業モデルが異なり、売上高はアリババを上回るものの、ネット通販の取扱高では約3倍の差をつけられています。

 

 

 

ネット通販などを含むリテール事業の営業利益は23%増えました。取引先に対するアリババの圧力が消えたことが、京東の好調の最大の理由です。

 

 

 

アリババは4月、規制当局から独占禁止法違反で過去最大の182億元超(約3100億円)の罰金です。

 

 

 

当局はアリババが出店者である取引先に対して「長年、京東などの競合企業と取引をしないよう圧力をかけていた」と認定しました。

 

 

 

以降、アリババの圧力から解き放たれ、米スターバックスや仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下のブランドなどがこぞって京東のネット通販に進出しました。

 

 

 

これまでアリババが独占していた商品が購入できるようになり、京東のネット通販の6月末の利用者数は5億3100万人と、1年前に比べ3割弱も増えました。

 

 

 

中国のネット通販業界は、19年までは絶対王者のアリババを京東が追いかける構図でしたが、20年になり、創業からわずか5年のピンドゥオドゥオが、スケールでは2強を脅かす存在に成長しました。

 

 

 

1強よりも複数の方が市場原理からすれば競争によって、成長は高まります。ですが中国は民主主義国家ではないので変な感じですね。ただ、資本主義っぽくなってます。

 

 

 

23日には、クラウド事業の社員が個人情報を漏洩していた疑いも発覚しました。既にアリババの拠点がある浙江省の当局が調査を始めています。

 

 

 

企業統治にも問題を抱えていることを露呈しました。規制でプラットフォーマーとしての地位が揺らぐなか、アリババは新たな試練に直面しています。

 

 

 

ライバルと比較してなお利益水準は高いが、中国のネット業界の移り変わりは早いので対応を間違えれば、京東やピンドゥオドゥオの足音が一段と大きくなる可能性があり、アリババはきつくなる可能性があります。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

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