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研究ブログ【コラム】#275

こらむ・マグロ所長

爆発人気、コロナで余計に。業務スーパーが時価総額大台に。

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

さて、「業務スーパー」の名称で食品スーパーを展開する神戸物産の業績が拡大しています。

 

 

 

2021年10月期は8期連続の営業最高益を見込み、時価総額は1兆円の大台を超えました。絞り込んだ大容量商品を製販一体の独自供給網で作り、徹底的にコストを削っています。

 

 

 

豊富な品ぞろえと小容量化という食品スーパーの潮流とは真逆ですね。「ブラジル産鶏もも正肉 2kg」699円、「水ようかん 1kg」267円――。業務スーパーハーバーランド店(神戸市)には大容量で低価格の商品が並びます。

 

 

 

神戸物産の20年10月期の売上高は3408億円で営業利益は238億円です。コロナ禍の巣ごもり需要を受け、今期は8期連続の営業最高益を見込メルそうです。

 

 

 

営業利益率は7%で数%程度の一般的な食品スーパーや食品卸と比べて突出しています。

 

 

 

時価総額は7月に1兆円を超え、良品計画や日本マクドナルドホールディングスを上回る形になります。

 

 

 

安くて大容量の食品といえば、郊外で大規模店を展開する会員制量販店「コストコ」がありますが他方、業務スーパーは会員制ではなく、主に住宅街に出店しています。

 

 

 

ユニークなのは、中規模の食品スーパーを展開しながら、生産から販売まで独自に供給網を作り、製造小売り(SPA)モデルを強化してきた点です。中間業者を排し、製造領域に入り込みコストを削ってきました。

 

 

 

標準店舗のアイテム数はコンビニ程度の約2500点です。売上高の約3分の1が自社製品で、廃棄ロスが出ないよう冷凍食品を中心に取り扱う形です。他社商品でも仕入れの安さを重視します。

 

 

 

大容量で売ることで小分けや包装などの手間を省きます。卵焼きでは価格が安く食感も改善する豆乳も材料に使うことで原価を抑えています。00グラム147円で、大手スーパーの自社商品のほぼ半値の水準です。

 

 

 

豆乳やうどんなど、製造手法で特許も持つ製品も多いです。

 

 

 

製造工程の変更を要するような商品はなるべく作らないようにします。包装もそのままで日本語のシールを貼るだけのケースも多いです。船便のコンテナに積む商品の種類を絞り荷積みを効率化する方法もとっています。

 

 

 

東南アジアや欧州などに調達先を広げ、中国比率は輸入額の5割強になったそうです。以前と比べても下がっているそうです。

 

 

 

店舗運営にも製造重視の姿勢が透ける。フランチャイズチェーン(FC)を展開し、加盟店が支払うロイヤルティーは本部からの仕入れ額の1%と低いんですよね。

 

 

 

段ボールのまま商品を陳列し、特注の大型陳列棚で品出し頻度を削減します。モデルがいいですよね。

 

 

 

コンビニと違い長続きしていきそうですね。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

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