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研究ブログ【コラム】#261

こらむ・マグロ所長

グリーンアルミとは、世界の大手企業で採用が相次ぐ

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

世界的に脱炭素の流れが進む中、二酸化炭素(CO2)排出が少ない電力や製法で造る「グリーンアルミニウム」の市場が拡大しています。

 

 

 

資源各社が開発を進め、米アップルや独BMWなど大手メーカーで採用が進んでいます。

水力発電を使うと同時に、アルミ電解炉内の炭素電極を新しい材質に置き換えました。

 

 

 

米アップルがノート型パソコンの最上位機種に採用しています。

 

 

 

自動車ではBMWグループが今年2月、中東のエミレーツ・グローバル・アルミニウムが太陽光発電で製造したアルミを調達すると明らかにしています。

 

 

 

年4万3千トンを調達し、年間22万2000トンの排出量を削減で切るということです。

 

 

 

ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブは、リオ・ティントが水力発電で製造した低炭素のアルミと、リサイクル原料を併用した素材を導入しました。

 

 

 

企業の動きの背景には、アルミ製造時の環境負荷の大きさがあります。アルミは軽量で電気自動車(EV)での使用が広がるなど、脱炭素で需要増が見込まれる素材の一つです。

 

 

 

国際アルミニウム協会(IAI)によると、18年の世界のアルミ部門の排出量はCO2換算で11億2700万トンと、世界の総排出量の3%を占めているとのことです。

 

 

 

排出量を左右するのが利用する電力源なのでアルミ製造1トンあたりの排出量は石炭火力の場合に約15トン、液化天然ガス(LNG)でも8~10トンに上ることを考えると脱炭素化に向けての中では既存の方法で生成することはあまりよろしくないですね。

 

 

 

アルミの調達価格にも変化が表れ始めています。アルミの現物価格はロンドン金属取引所(LME)で決まる地金の価格に、運搬費などを加味した地域別の調達費、地金の形状別の加工費を上乗せします。

 

 

 

この上に、さらに「グリーンプレミアム」を負担する企業も出てきています。

 

 

 

環境や人権問題などに配慮した商品を好む「エシカル(倫理的)消費」の浸透が企業の背中を押しています。非エシカルと見なされれば、製品の売り上げにも影響を与える可能性があり、企業側も無視できない状況にあります。

 

 

 

欧州で先行する規制強化も影響があり、欧州連合(EU)が導入を検討する「国境炭素調整措置(CBAM)」は環境規制の緩い国からの輸入品に事実上の関税をかける仕組みで、国境炭素税とも呼ばれています。

 

 

 

排出量1トンあたりの炭素税が150ドルになった場合、排出量が最も多いアルミ生産者の製造コストは2倍以上になるとも言われています。

 

 

 

グリーンアルミの開発は生産者にとり、将来の経営リスクを軽減することにつながるそうです。

 

 

 

以上、マグロでした。

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