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研究ブログ【コラム】#259

こらむ・マグロ所長

ソフトバンクGは本当に中国の影響も含めて大丈夫?

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

10日、2021年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表します。株式市場の関心は6月までの業績よりも、むしろ7月以降の投資戦略に注目が集まると言われていますがそれよりも投資成果のほうが大事でしょう。

 

 

 

この記事が出る頃には既に決算は終わっていますが主要投資先である中国テック株を取り巻く環境はここ1カ月ほどで急速に悪化しています。

 

 

 

SBGの決算では投資先企業の価値を四半期ごとに評価し直し、含み損益の動向を業績に反映しています。未上場だった投資先が新規株式公開(IPO)を果たし、株式市場で高値が付けば、SBGの利益も膨ら見ます。

 

 

 

21年3月期は純利益で国内最大となる4兆9879億円を計上したが、この大部分が傘下のビジョン・ファンド投資先で、3月に上場した韓国のネット通販大手クーパンの含み益でした。

 

 

 

クーパン株は4月以降に軟調となり、足元では3月末比2割安になっています。今年の6月末に上場した中国配車アプリ大手の滴滴出行(ディディ)などが利益の押し上げ要因の可能性はあります。

 

 

 

しかし、滴滴の株価は7月以降、中国当局による審査がきっかけで急落し、7~9月期以降の業績のマイナス要因があります。

 

 

 

さらに20年に発表した総額2兆5000億円の自社株買いが終了し、追加分が発表されなかったので株価も動きがありません。

 

 

 

米国のインフレ懸念からテック株が軒並み売られ、テック企業の投資家であるSBGの先行きにも警戒が強まっています。

 

 

 

中国当局が自国のIT(情報技術)大手に圧力をかけたことで、アリババ集団をはじめ中国の投資先が多いSBGはさらに売られています。

 

 

 

前期決算をけん引した韓国クーパンは従業員の相次ぐ過労死が問題視され、6月には物流センターで火災が発生しています。

 

 

 

米バイオ素材開発のザイマージェンの株価は今月6日時点で6月末比7割安です。未上場企業では、6月に米建設会社カテラが経営破綻しました。

 

 

 

米半導体メーカーのエヌビディアによるアーム買収計画が安全保障にリスクが及ぶ可能性があるかもということでなかなか売却も進みません。

 

 

 

8月にはスイス製薬大手ロシュの約50億ドルの株式保有が明らかになっています。

 

 

 

ソフトバンクは時価総額も10兆円近くありますが、投資額はそれ以上で投資額と比較してもソフトバンクは小さい評価のケースもあります。

 

 

 

今後は投資先の細かい説明も必要になりそうですね。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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