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研究ブログ【コラム】#252

こらむ・マグロ所長

中国規制 今は滴滴出行をいじめています。

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

「新型コロナウイルス感染拡大により政府の要求で滴滴のサービスを一時停止しています」。7月初旬、中国北部のある街。中国の配車最大手、滴滴出行(ディディ)のアプリを開くとこんなメッセージが表示されています。

 

 

 

この街では最近、新型コロナの感染者は公表されていません。中国当局がコロナを名目に事業を停止させたと見られています。

 

 

 

「離職者がとまらない」。北京の滴滴本社で働く関係者は話しています。滴滴は米ウーバーの中国部門など複数の会社が合併した寄り合い所帯のような感じです。

 

 

 

「旧ウーバーの連中が情報を海外に漏らしたのでは」。当局の圧力に社内では疑心暗鬼が渦巻いているようです。

 

 

 

ライバルも攻勢をかけています。料理宅配最大手の美団は、約9割を誇る滴滴の配車シェアに照準を定めています。自社の配車料金を大幅に下げ、滴滴の運転手の引き抜きに動いています。

 

 

 

上海市で滴滴の運転手をする陳信は「美団に移籍するかどうか検討中。多くの同僚が報酬のいい美団に移った」と語る。美団は乗車数に応じたボーナスを支給し、滴滴よりも待遇がよいとのことです。

 

 

 

アリババ集団や騰訊控股(テンセント)と並び、中国が誇る世界的なハイテク企業にのし上がった滴滴。6月30日に米ニューヨーク証券取引所に株式を上場すると風向きが一変しました。

 

 

 

7月2日…国家安全上の理由で中国当局が滴滴の審査開始▼4日…アプリのダウンロード停止▼16日…国家インターネット情報弁公室や公安省など7部門が立ち入り調査――。当局が立て続けに規制を強め、いまや存続すら危ぶまれています。

 

 

 

「滴滴の一件はアリババより重大だ」。文書は中国当局の支持を得ないまま米国上場した滴滴について、独占禁止法違反で3000億円の罰金を科されたアリババより重大な問題だと指弾されています。

 

 

 

拼多多創業者の黄崢は4月、董事長から突如退いて周囲を驚かせた。5月には動画投稿アプリ「TikTok」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)創業者の張一鳴が年内で最高経営責任者を退任すると公表しています。

 

 

 

最近中国では規制が厳しく、締め付けが厳しいです。

 

 

 

銃打出頭鳥。中国のネット業界の隠れた流行語だ。日本語では「出るくいは打たれる」。中国共産党を率いる習は「東西南北すべてを党が指導する」と繰り返しています。

 

 

 

関係が改善しない米国に、自国民のデータが流出することを中国当局は強く警戒。7月30日の党中央政治局会議は「企業の海外上場への監督制度を整備する」と決めたということで問題は解決しないでしょう。

 

 

 

以上、マグロでした。

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