ウッドショックはなぜ起きたのかということですが、極論、需給の逼迫で木材の価格が急上昇した結果ですね。
住宅を建築するために木材が必要となり、需給と供給のバランスが崩れたということです。
細かく説明すると様々な要因が重なりました。
前提にコロナの影響があります。コロナの影響で世界的に景気が落ち込んでいました。そこでアメリカは金融政策によって、消費が回復してきました。
アメリカの金融政策はで低金利ゆうどうです。今は仕事ではリモートワークが今までの出勤と置き換わっています。
アメリカでは家を購入する人が増えたわけです。さらに金融政策によって、低金利に誘導されているので家を建てるのには追い風ですね。
そこで家を建てるための木材が一気に需要が高まりました。更にコロナで貿易のコンテナですが世界的に不足しています。
コンテナ不足では木材の輸入が難しくなり、必要となれば当然単価は上がりますよね。
中国でもかなり木材の消費が増えているようです。2010年からの10年間で中国の針葉樹丸太輸入量は約2500万立方メートルから約4500万立方メートルへと、1.8倍にまで増加しています。
日本でも木材は輸入に頼っています。そして、コロナの最初の方ではマスクが不足しましたがそれを連想させるかのように危機感も出ているのでしょう。
過去にもウッドショックはありました。1992年、2006年ですが、いずれも供給する側の方でトラブルがあり、不足してしまって価格上昇を引き起こしました、
今回のケースでは様々な要因が重なり合っていますが、大本では需給が逼迫しているので需給が発端となっています。
前とは違い今回のケースでは値段の上昇、値上がりが続きそうです。おそらく年内は高い水準を維持したままだと見ています。
ウッドショックはもろに建設、特に住宅建設業者への業績に影響が大きいです。日本では木材は輸入モノばかりです。
日本の国産材では利用率は多くても3割くらいでしょうか。基本的には輸入材に頼っています。
結果として、住宅建設では注文した木材が届かない、見積もりの価格や納期が示せないという状況が頻発しているようです。
ウッドショックによって、建設関係での倒産は中小で起きる可能性が非常に高いです。
今回、在庫が多い大企業を除いて、在庫が少ない中小では注文が取れないという状況になります。注文はあっても、仕事を受けられないので悲しい倒産というケースもありそうです。
今後のウッドショックからの回復には時間を要すると見ています。アメリカの在宅スタイルでアメリカの需要が収まらない限り、需要が減らないでしょう。
カナダの輸入材もアメリカに流れていきますし、需給が多いから供給を増やせるわけでも有りません。
SDGsの持続可能な社会の達成のためには木をどんどん切って、植林すれば大丈夫のように見えますが植林も現状では足らないはずです。
日本で地産地消すれば木材も足りると思うかもしれませんがそもそも国産は3割に満たないので足りないんですよね。
そんなこんなでウッドショックからの流れとしてはまだまだ値段は高いママ行きそうです。
需要が減ってくれれば幾分かは変わるかもしれませんが。
以上です。