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研究ブログ【コラム】#216

こらむ・マグロ所長

石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律とは?

皆さんは「石油代替エネルギー」についてご存知でしょうか?私達の暮らしには「エネルギー」が欠かせませんが、1970年代頃までは「石油」をエネルギーとして利用していました。

 

ですが、石油の消費量が増えすぎた事で起きたオイルショックで景気が悪化してしまう原因になりました。その改善策として制定された「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」についてこの記事では詳しく解説していきます。

 

 

 

まず「石油代替エネルギー」について紹介をします。石油代替エネルギーというのは「石油」に代わって消費することが出来るエネルギーの総称を指しています。

 

 

 

何故「石油代替エネルギー」が導入される事になったのか、その背景には「オイルショック」が原因としてあります。オイルショックというのは、名前の由来の通り、石油が足りなくなったことで石油の価格が高騰し、中東の石油の価格が70%以上引き上げられ、インフレが発生しました。

 

 

 

1973年の10月に発生したオイルショックが原因で石油代替エネルギーを導入するきっかけになりましたが、オイルショックが発生時、日本は石油をエネルギーとして消費し続けていました。

 

日本は石油に頼っていた結果、オイルショックによって日本経済に大きな打撃があり、物価に大きな影響を与えました。最近では新型コロナウイルスの影響によって「トイレットペーパー」が不足する事態になりましたが、同様にトイレットペーパーが不足したり、洗剤や塩、醤油といった様々な物が高値で売られたり、無くなる原因になりました。

 

 

 

1980年には石油をエネルギーとして消費しないように「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律(石油代替エネルギー法)」というのが制定されました。

 

石油代替エネルギー法は、原油・揮発油・重油といった石油の代わりに燃焼に利用出来るものや、熱力、動力、電力などが含まれています。

 

 

 

平成23年7月7日に石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律の一部改正が行われました。その際に石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律から「非化石エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」に変更されました。

 

この改正では、非化石エネルギーを利用することで安定した供給の確保や負荷の低減をして、国民の生活を安定させる事を目的としています。

 

 

 

エネルギー資源の種類には「化石燃料」と「非化石エネルギー」の2種類に分かれています。化石燃料は石油や地球上に埋まっている動物の死骸が化石化したものを燃料して利用しています。非化石エネルギーは改正される前まで「石油代替エネルギー」と呼ばれていましたが、太陽光や原子力など何度も利用が可能なエネルギーを指しています。

 

 

 

石油代替エネルギーは再生可能エネルギーとも呼ばれていますが、石油代替エネルギーを利用するメリットは複数あります。

 

 

 

石油代替エネルギーを利用することでエネルギー不足に陥ることはありません。石油や石炭などの化石燃料は利用出来る量が限られているので、枯渇してしまいます。ですが何度も利用することが出来る石油代替エネルギーではエネルギー不足になることはないので心配する必要がありません。

 

 

 

石油や石炭など化石燃料を燃焼することで地球温暖化の原因となるガスを発生させてしまいます。ですが石油代替エネルギーでは原因となるガスを排出することはない為、地球温暖化の防止になります。

 

 

 

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