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研究ブログ【コラム】#289

こらむ・マグロ所長

グリーンライフポイント導入 制度の概要や対象ジャンル

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

環境保全が叫ばれる昨今、私たちは一人ひとりが地球温暖化や環境汚染を防ぐことを意識し、行動しなければなりません。

 

そんな中、環境省は環境に配慮した行動を取った個人にポイントを発行する「グリーンライフポイント」制度を立ち上げることを発表しました。

 

 

 

グリーンライフポイントとは、2022年4月から始まるエコを促進する制度のことで、環境省が主体となっています。この制度の狙いは、一人ひとりがエコを意識した行動をとるようにライフスタイルの転換を促し、最終的に温室効果ガスの削減につなげていくことです。

 

企業がグリーンライフポイントを発行し、消費者が具体的にどのような行動を取ればポイント付与の対象になるのかや対象商品、上乗せのポイント数などは企業側が提案することになっています。

 

環境省は、企業などに新制度の企画開発費などを補助するため10億円を計上しました。制度の開始までに、企業と消費者両方にメリットをもたらす提案が期待されます。

 

 

 

 

ポイントの対象となるジャンルは、次の5つを想定しています。

 

・食

食品ロス削減を目的として、賞味期限が近い食品を買ったり、飲食店で食べ残しを持ち帰ったりするとポイントの対象となります。また、地産地消の食材を購入することも対象行動の一つです。

 

・衣類

昨今では、まだ着られる服を捨てることや、売れ残った服が大量に廃棄されることが問題になっています。衣服ロス削減に貢献する行動、すなわち服の再利用や服のサブスク(借りる)サービスを利用するとポイントの対象となります。

 

・循環

コンビニやスーパーで、プラスチック製のスプーンやストローの受け取りを断ったり、プラスチック製ではない簡易包装の商品を選んで買ったりするとポイントの対象となります。

 

・住まい

太陽光発電を設置し、再生可能エネルギーによる電気に切り替えたり、高性能な省エネ家電(エアコン・冷蔵庫・テレビなど)に買い替えたりする行動もポイントの対象となります。

 

・移動

移動手段として、カーシェアリングやシェアサイクルの利用することもポイント付与の対象となります。

 

すでにみなさんが実践していることでも、2022年4月からはその行動をするとポイントが付与されるようになります。環境に配慮した行動がポイント獲得につながるなら、家電や車のような大きな買い物をする際はもちろん、日常的にポイントを意識して商品選びをしたくなりますよね。

 

 

 

 

コーヒーチェーンのスターバックスでは、2021年8月から消費期限が迫ったケーキなどを閉店の3時間前から20%引きで販売し、売れ残り防止に取り組んでいます。

 

また、セブンイレブンでは、消費期限間近の商品を電子マネーnanacoで買うと5%分のポイントがもらえる仕組みが導入されています。これは実質の値引きになっているため、環境省は「セブンイレブンのようなポイント還元制度が全国に浸透してほしい」と考えています。

 

 

 

環境省は、コンビニやスーパーで無料でもらえるプラスチック製のスプーンやストロー、またホテルや旅館でもらえる使い捨ての歯ブラシやくしなど12品目の提供を削減するように事業者に求めています。

 

すでにレジ袋が有料になり、スプーンやストローも必要な人にだけ渡すように変化していますね。

 

グリーンライフポイント制度導入後、スプーンなどを断ってポイントがもらえるようになれば、消費者がより積極的にプラスチック削減に貢献するようになるかもしれません。

 

 

 

 

グリーンライフポイント制度は、通販サイトやスーパー、家電量販店などですでに運用中のポイント付与の仕組みを活用します。消費者はエコな商品やサービスを購入すると、従来各店舗からもらっていたポイントに上乗せして付与されます。

 

対象商品やサービスのみ上乗せの対象となるので、買い物の際によく確認しましょう。

 

消費者は普段の買い物で気軽にポイントを受け取り、そのポイントを買い物で使うことができます。ポイントをもらうための特別な手続きは不要なため、特別意識しなくてもエコな活動に貢献できそうですね。これは消費者にとって大きなメリットになるでしょう。

 

 

 

これからの時代は、個人がエコについて真剣に考え、地球環境を守っていかなければなりません。そのために考案された制度こそが「グリーンライフポイント」です。

 

消費者が気軽に取り組めることと引き換えにポイントがもらえる仕組みなので、導入後はぜひ積極的に利用しましょう。私たちがすることは、いつもより少しだけ「エコ」を気にかけて買い物をするだけです。また、本制度は消費者だけでなく、事業者にも「廃棄物削減」などのメリットがあります。

 

個人の意識が変わることで、消費者が環境へ貢献する企業をさらに応援し、企業も成長するという構造になっていくことが理想だといえるでしょう。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

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