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研究ブログ【コラム】#453

こらむ・マグロ所長

仕組み債はえぐいですよ。元証券マンがお伝えします。

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仕組み債はえぐいですよ。元証券マンがお伝えします。

 

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

 

マグロ所長です。

 

 

 

債券の種類はと聞かれたら、国債や上場会社が発行している普通社債をイメージしませんか。仕組み債は国債や普通社債とは全く違う債券で、その名の通り、特別な「仕組み」をもつ債券です。

 

 

 

現在、銀行を中心に販売が伸びている、無理に売っているそうです。wwwww

 

 

 

もちろん、手数料収入が大きいからですね。銀行は金利で稼げなくなってからトラブルが多すぎますね。

 

 

 

オプション取引やスワップ取引などのデリバティブ(金融派生商品)の仕組みを利用して組成された債券で、国債や普通社債と比較すると仕組みが複雑で、リスクが高い債券です。

 

 

 

顧客が十分認識できない仕組み債のリスクとはどのようなものでしょうか。仕組み債の中でも店頭デリバティブ取引に類する複雑な商品のEB債(他社株転換可能債券)とデジタルクーポン債(参照する指数や為替があらかじめ定められた水準以上かどうかで利率が変わる債券)について説明します。

 

 

 

EB債は、期限(満期)前に早期償還する仕組み(ノックアウト)や参照する株式の株価が一定価格以下になると償還条件が変化する仕組み(ノックイン)がある債券です。ノックインした場合は、基本的に現物株式で償還されます。交付された株式の時価によっては、実質的な償還金額がEB債への投資元本を下回り、損失が生じるおそれがあります。交付された株式の時価がさらに下がることで、損失が拡大するリスクもあります。

 

 

 

デジタルクーポン債は、償還元本の金額や償還までに受け取る利子の利率が指数(日経平均株価やS&P500指数など)の水準によって決まる株価指数リンク債、為替(円とブラジルレアル、トルコリラなど)の水準によって決まる為替系リンク債があります。

 

 

 

さらに、株価指数系リンク債と為替系リンク債が組み合わさった上に、参照する指数や為替の値下がりの2倍の割合で元本割れするオプションのプット(売り)が組み込まれ、2倍のレバレッジがかかっている仕組み債もあります。あらかじめ決められた指数や為替の水準以下になると、期待していた利子は少額しか受け取れず、元本を大きく割り込んだり、場合によってはゼロとなります。

 

 

 

顧客は、EB債やデジタルクーポン債の高い利率を魅力に感じるのでしょうが、株式や投資信託と比較してみてください。株式や投資信託では、株価や基準価額の上昇で得られる利益は大げさに言えば無限ですが、仕組み債の場合は、顧客が得る利益は最初から限られています。

 

 

 

高い利率という仕組み債のメリットだけではなく、ノックインになるとどうなるのか、最悪の場合の元本はいくらになるのかというリスクを十分に理解することが、契約をする上で最も重要です。

 

 

 

証券会社や銀行は、金融商品取引法に定められた適合性の原則に基づき、顧客の知識、経験、財産、投資目的を確認しています。投資を始める際に、証券会社や銀行に伝えた投資目的を覚えていますか。証券会社や銀行は、元本の安全性重視としている顧客には仕組み債は勧めません。利回りや値上がり益を追求しリスクをある程度許容するとした顧客に勧めます。

 

 

 

ただ、問題が多いのは銀行のほうらしいです。仕組みの方を理解していない販売員が多いからと聞いています。

 

 

 

顧客がチェックする確認書には、「仕組み債の商品の特性やリスクの説明を受けて、その内容を十分理解しました」「想定される損失額も顧客が許容できる損失額です」という項目が含まれています。少しでも理解できない部分がある場合や最大の損失額がいくらになるのかを理解していない場合は、確認書をチェックしない、仕組み債の契約はしないとはっきり証券会社や銀行に伝えるべきです。

 

 

 

以上、マグロでした。

 

 

 

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